耐震出前相談会
[耐震]
計画停電は経験した事のない暗闇でやりきれない気持ちになりました。
震災後、今できることはと考え、地元の耐震化から始めたいと思い、
建築士事務所協会足立支部の「耐震出前相談会」に参加し
区内各地に出向き、講演&相談会をさせて頂いています。
リフォーム工事をお考えの方へ
耐震補強はリフォームと同時に行うことがコスト的に有利です。
診断して必要であれば補強を必ず行ってほしいと思っています。
阪神大震災では
死因の85%が建物や家具倒壊による下敷きが原因です。
発生後15分以内に多くの方が亡くなり、
その後の火災等により下敷きのまま亡くなっています。
S56年以前の建物に
足立区(他地域も)では診断や補強に助成金がでて、
「区民の命を守る」「倒壊建築物で道を塞がない」を目指しています。
建物が倒壊しなければ逃げ出せ、津波に備え高所へ避難でき、
消火活動も行え、命が、家が、街が守られます。
耐震補強工事は
リフォーム工事のようにコストがインテリア等の見栄えに反映しないので、
震災の怖さが喉元過ぎてしまうと、進まないのも現状ですが、
地震国の過去に学び、家は社会的資産でもあるので、
未来へ向け考えてほしいと思います。
家が道を塞ぐ加害者になりたくない
診断、補強工事を行った皆様は高齢者が多く、
地域との関わりを大切にされている方で心温まる現場でした。
障害児のいるご家族から
震災後の避難所生活は難しく、災害後、家で生活したいとの
お話から始まった補強、障害者の避難所普及の必要性も感じました。
震災後、耐震診断・補強の実績として
YHTはわずかですが、足立区では多くの耐震診断が行われています。
住宅 7軒 (診断7軒の内、補強工事 6軒・取壊し建替新築工事 1軒)
公共建築物 2軒 (保育園・幼稚園)
足立の保育園のみえる化耐震
耐震部材をあらわして父母に安心感と耐震の必要性を促しました。
練馬の幼稚園みえる化耐震
2012・11・7・日本建築家協会 住宅再生部会セミナーで
「つかい続ける・住み続ける設計作法・YHT環境設計の仕事
商品住宅と耐震改修」の講演会をさせて頂いたことがご縁となり
今年の夏休みに行った幼稚園の耐震補強工事です。